2022年7月24日(日)に安田智彦さんのサマージャズコンサートがピッチョーネで開催された。
サックス奏者の安田智彦さんとピアノ&キーボードの是川由美子さんによるジャズコンサート。
安田さんによるジャズコンサートも今回で3回目。今回は昼の部と夜の部が開催され、筆者は昼の部に参加した。
この日、天気は快晴。昼の部では、窓から夏の日差しと緑が垣間見える爽やかな空気の中での開催となった。
今まで夜の部だけでの開催だったため、昼の開催は初めて。明るい日差しの中で聴くジャズはまた別格だ。
最初は皆が知るジャズスタンダードから始まり、気分を盛り上げていく。間近で聴く生のサックスの音は迫力満点。音の深みを直接感じることができる。
そして、そのサックスの音を盛り上げてくれるのは、是川さんのキーボード。サックスの音色に彩を与えながらも曲を盛り上げていく。
日の光と緑溢れる中で聴くジャズは夜に聴くものとはまた別で、曲に爽やかさが増す。ムーディな曲もどこか真夏の色合いを伴い軽快に流れていく。
爽やかさが増したジャズの音を聴きながら飲むアルコールも別格だ。
昼間のジャズとアルコールの爽やかさよ。夜とは違ったお酒の楽しみ方である。
本日の料理も彩鮮やかに美味しい料理を頂きながら伸びやかなサックスが奏でる音色を楽しむことができた。
MCでは、ユーモア溢れる口調で語られる安田さんが震災後に各地を巡った時のお話しや真っ赤な太陽の裏話。新作のCDが今秋に出来ることに拍手しつつ、安田さんのオリジナルナンバーへと続いていく。
自宅で飼っている犬をモチーフにした「子犬の散歩 」(Little Puppy ChaChaCha)は軽快で心軽く弾む音色で、光溢れる中で聴くと楽しさが倍増する。
次は震災1か月後に作曲したという「Alone」。バーボンウイスキーをロックで傾けるダンディな男性をイメージしたという曲は、ムーディに響き、琥珀色のバーボンを傾ける男性の映像が脳裏を過っていく。
最後はオリジナル曲の「木漏れ日」。何処か懐かしく、郷愁を誘うサックスの音色が日が傾き始めた室内の光と共に心に染み込んでくる。
アンコールではオリジナル曲の「海」が演奏され、本日の演奏を締めくくった。
夜とは違った昼間に聴くジャズの素晴らしさを知った今回のサマージャズコンサートだった。
再度コロナの影響が色濃くなってきた今日、企画したコンサートがキャンセルになってしまうこともあるとのことだが、安田さんのジャズの音が響くコンサートがこれからも沢山開催されることを願っている。